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健全な心と醜悪な身体でもいい

 男に体を嘗め回されてゾッとする日もあれば、何をされても愛せる日もある。感情の殆どは肌を通して相手側に伝わっていると思う。棘に触れれば痛いと感じるほどに。

 最悪な別れ方をしてしまったお客さんには、その場では「くそったれ」と思っても後で後悔する。もっと上手く気持ちよくなってもらえた筈なのに、お金を貰っているのに、ごめんなさいと情けなくなる。

 指名に繋がるのは何なのか、本当はよく分からない。どうしたらそんなに指名とれるのって人に羨まれることもある。そんなの知らない。周りの男性に恵まれているのか、もしくは。
 悲しい周知の事実だけれど、私はいい女じゃない。美人でもないし、優しくもないし、スタイルも頭も全部悪い。私は誰よりも平凡すぎてつまらない女で、醜くて、ぐちゃぐちゃで、セックスが好きだったり嫌いだったりで、本当に気持ち悪い。
 普段の私は本当に暗い。でも、お客さんの前では明るい女を演じる。それを「演技だ」と見破るような、どこか似た寂しさを背負った人達が指名で来てくれるのかもしれない。私は特別じゃないけれど、誰より寂しくて嫌な女だ。それなら誰にも負けない自信がある。それを「特別な愛おしい個性だ」と思った人が、会いに来てくれるのかもしれないな。なら、人気のある風俗嬢は2パターンなのか。「いい女」、もしくは「超個性的な女」。どちらも【普段なかなか出会えない女】だから、男がお金を出してくれるんだ。とすれば人気のない風俗嬢は「いい女じゃない女」もしくは「風俗が似合わない普通の子」なのかも。だから、風俗嬢で人気が出ないなんて一つのバロメータだよ。たとえ人気があったとしても人として終わってる私みたいなクソはダメだ。

 ああ健全な魂が欲しい。もっともっと醜くてもいいから。


 追伸:いつもコメント、そしてメールありがとう! 追って返信しますが、ちょっと待ってて下さいね。自重中でございます。この一週間、変だ。ごめん。
 それから私のことを大切に思ってくれているであろう指名のお客さん全員本当にごめんなさい。間違っても安藤奈緒子とお店のなおをリンクできやせんわ。


 奈緒子

安定感

 私に一番欠けているものかもしれません。

 執筆より接客の方が得意です。奈緒子よりはなおの安定感の方が抜群(マシ)だと思う。
 私なんかが、と口にする子って多いのですが、私はその最たる人間なので、「私なんかがこんなに頂いていいのでしょうか……じゃあ、その分、頑張ります」といった具合に、申し訳なさで貪欲になれる。そして仕事が評価されれば、どんどんおだてられて木に登り続けていける。
 貪欲に頑張ろうと追及し始める人間ってどこかナルシストで、気持ち悪くも感じる。毎日、鏡ばかり見ている人を連想させる。

 本当に頑張ってる人間は「頑張る」って言葉を嫌うようです。もう頑張ってるから、口にまで出したくないのか。『皆ガンバレガンバレって、うるさいんだよ』と言うような人は、もう頑張りすぎてるんだと思う。もう充分やってるんだよね。

 私は口に出さないと頑張れない人種だから、自分で自分にガンバレーって言っちゃう。もっとやれよ、怠けるなって、応援じゃなくて援護射撃。

 私、頑張り慣れてないことが不安定の最たる要素だと思う。
 これは永遠に続きます。
 私の不安定度合い、抜群の安定感。


 Twitterで呟け、ってくらい短くてどうでもいい記事でごめんなさい(-_-;)
 始めようかな、ツイッター。


 奈緒子

未完成なものばかり

 大きな声で笑う女だった。誰かが冗談を言えば、その都度声を張り上げて、げらげらと笑う女だった。初めて出会った日のことは覚えていないが、その笑い声だけが印象に残り、二度目に会った日にも、「声の大きい女だ」という認識だけはあった。
 何度も名前を訊かれたが、たぶん居酒屋で知り合ったであろう得体のしれない女には教える気にもなれず、いつものように曖昧にごまかし、暫くしてから、さも特別に教えようかという格好で「コウヘイ」と名乗った。どんな字を書くの? と訊かれれば、それはまた次回、と誤魔化したが、実の本名は全くかぶらない名前だった。
 女は名前を「ゆみこ」と言った。オウム返しで「どんな漢字?」と訊くと、「由緒の由に、卑弥呼の弥だよ」と丁寧に返してきた。そして「コウヘイ、こんど教えてね」と、子供のように舌足らずに言った。由弥子はずっと大きな目でまじまじとこちらを見るので、嘘をついている自覚でもあれば終始居心地が悪そうだが、俺にはただの変な女だった。

 由弥子と親しくなったのは、三度目に出会った時だった。
 俺を指さして、由弥子は「あ」と声を上げた。そこは俺のいきつけの居酒屋ではなく、たまたま気まぐれに入った安居酒屋で、テーブル席に座ろうとすると、先客の汚したつまみやらゴミやらに追いやられて、「きったねえなぁ、おい、向こう行くか」と順平が言い、無言で畳の席に移動した時に彼女と目が合った。お通しとビールと携帯だけが、テーブルの上に置いてあった。
 そこでも由弥子は畳に突っ伏して、げらげらと笑った。偶然の再会と、俺の変なパーカーがウケたらしい。「おいでおいで」と隣の席の座布団を手の平で何度も叩き、嬉しそうに招かれた。
 畳の席の小さなテーブルには、俺と順平と由弥子が並んだ。順平は「おい、この女なんだよ。知り合いかよ」と耳打ちしてきたが、面白がった俺は「まあまあ、人数は多い方がいいじゃんか。酒の席なんだし」と返した。由弥子はじっとこちらを見ていて、俺が何か言う前に「カンパリソーダ」と大きな声で叫んだので、傍にいた店員さんを呼び寄せて、「カンパリソーダと、生ふたつ」と注文した。俺らは酒で乾杯して、暫く適当に喋って笑った。
 当時バイトでつまらないミスをして、加えて新卒の面接に落ちまくっていた俺は、誰でもいいから、酒を飲める相手が欲しかった。春から就職が決まっていて、バイト先では副店長、懐にも心にも余裕のある順平だけが俺の飲み相手で、それはそれで悪くはないが、そいつは表面だけ愛想がよくて、普段はつまらないやつだったから、新しい相手を探していたところだ。
 由弥子は、俺の言うくだらない冗談に、その日もテーブルに突っ伏して、げらげらとよく笑った。その笑い声を聞いて、「そうそう、前に会った時も一人でうるさい奴だったな」と、彼女のことを少しづつ思い出していた。ただ、やっぱり一度目の記憶はまるでない。
 途中から何も喋らず、テレビばかりを見ていた順平は、「もう俺、帰るぞ」と席を立ったが、俺は気にせず、「おう、またな」と言って由弥子と喋り続けた。
 その晩、酔った勢いで由弥子を家に連れて帰った。家でも冗談を言い続ける俺に、由弥子はケラケラと無邪気に笑い、その後はふうと一息ついて、俺の顔をまじまじと見てきた。
「コウヘイ、どんな字書くの?」と、由弥子は訊いた。「次会ったら、教えてやるって、言ったよね。会ったよ」大きな目玉がそう言った。
 その唐突な投げかけに、俺は適当に「平らに耕すって書くんだよ」と答えると、由弥子は「平らに耕す、で、耕平か」と、自らに浸透させるように呟いた。もしくは、ただ単純に繰り返していた。由弥子の真剣な横顔はどこか間抜けで、まるで何も考えていない女のように見えた。こいつ、普段から何も考えてないんだろうな、と思った。それは、なにを言っても最後は笑って完結してしまうという彼女の性質から導き出された単純な解答だった。明るい女は嫌いじゃない。俺は由弥子を二度抱いた。
 朝は俺が先に目覚め、由弥子はいびきをかいて寝ていた。昨晩飲みながら床に入ったので、髪が酒で濡れて、寝癖がひどかった。化粧も落とさず、素っ裸のまま、パンツも穿いていない。俺は時計を見て慌てて支度し、由弥子の頭に向かって「俺、先に出るわ」と告げたが、由弥子は何も答えない。
 夕方、バイトが終わって家に帰ると、由弥子はまだ寝ていた。起こすと、「うん、もう飲めないよう」と寝ぼけて笑い、じゃあもう寝てろ、と言うとまた鼻で笑って寝た。
 由弥子は呑気な女だった。



 一番最近書いた小説。たまにはアップしてみる。

 幾つもを同時進行で書いていて、誰が誰だか、何がどうなってんだか分からなくなってきた。アップすればこれを「特別」と呼べる気がして、小心者な私はそれにかけてみたり。
 あーもう、三月末に間に合わんっ

 と言える場所があってよかった。読んでくれてありがとう。

ぶらちら名古屋。

 名古屋を経由して大阪へ。ぶらりと立ちおりて空気をすって、すぐに新幹線の中へ。
 とその前に、売店でコーヒーとうなぎパイでも買おうとしゃがめば、前の男性と目が合い、軽く会釈してから気付いた。私の胸元、かなりブラチラ。オープンザウインドウよろしく、茶色のカットソーからは鮮やかな濃緑が見えていました。これは逆セクハラだな、すみません。

 職業(風俗)関係なしに、もともと無頓着でだらしないところ、そろそろ直したいです。

 結局、新幹線の中でバニラアイスを買って食べています。スジャータ、美味しいなぁ。変わらないなぁ。


 さて今日からは仕事です。ちゃんと予約ぎっちり入ってるし、気合い入れて頑張るよ!


 奈緒子

岐阜です。

 初めて来ました。
 温泉に浸かる前に酔ってしまった。大浴場にも露天風呂にも行きたいのに、大丈夫かなあ。あ、梅酒サービスしてもらっちゃった、ラッキー。でももう大阪が恋しいよ。
 今月中に小説を完成させようと思って大阪を離れてみたもの、環境が変われば思考も変わり……また、イチから違う話書いてるし……あれれ大丈夫かな私。

 なんだかんだ、悩んでるうちは幸せ……私。両手に大切なものを抱えて迷って、いっつも選びあぐねているから遠回りばかりしたがってるよ。貧乏性め。
 大切なものが最低でも二つもあるって、本当しあわせだな。
 とか考えつつ、てっぺんのミルク金箔をつんつんしながら、苺とマンゴー食べてます。
 食欲も性欲も描写欲もおんなじだ。ひとつ違うのは睡眠だと思う。睡眠だけは迷わない。そのうち描写を睡眠に近づけられればいい。訪れるように沈むように伝わるものが書けるといい。そうなれば今の生活が変わったっていい。
 あ、嘘だ、ゆずれないものが多い。


 結構酔ってるので、たわごとですみません。
 携帯更新でしたーー。


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